『さわやか』のキャンプ報告
2泊3日の『さわやか』キャンプはとても充実したものになりました。参加者は東京からのお二人宮田さん、榊原さんとスタッフの中ノ瀬さん、そしてオオニシの4人でした。
『源氏物語』に集合し、昼食を摂り、足湯をし 血行を刺激した後近くを散策、いろいろお話しをしながら、お互いの趣味や考え方など知ることになったのでしたが、特に過去にどんな病気や体調であったか知り、夕食後は生姜シップをそれぞれの体調にあわしてしました。大きなバスタオルにたっぷり生姜の酵素を含ませ、熱々で20−30分体を包みますから、普段血行がよく回らない所に血がまわり、心地良くなったところでお休みしてもらいます。翌朝、何年来できなかった熟睡をすることが出来た、と晴れ晴れとしたお顔になっておりました。
雨でしたが、長谷寺参りをしたあと、オーツの朝粥をとり、近くの山野草にで掛けて野草の探索、スギナ、よもぎ、イタドリ、おおばこ、芹、野蕗、ワラビ、こごみ、ぜんまいなど至る所に豊富にはえていて、農薬などかからないよう自然のままの状態が守られている所なので、全てが生き生きしていました。お昼に使える程度摘んでやまと薬膳クッキングスタジオでみんなで調理し昼食をいただきました。その後源氏物語で野草の釜入りをして野草茶をつくり持ち帰りを作り、大和当帰の温泉湯にむかいました。体が大和当帰の香りにつつまれ、温かくなって、いよいよ『桜本坊』のある吉野に向かいました。
『桜本坊』では、温かい歓迎を受け、眺めのよいお部屋で心づくしの精進料理をいただきました。曇りで月は隠れておりましたが、お寺の大広間でろうそくの灯火の大輪の中で瞑想をさせていただきました。月の中に入ったような雰囲気がすてきでした。いつもしびれてしまう脚もなぜかしびれることなく正座が続けられたのもふしぎでした。ゆっくりやすむことも出来ました。
翌朝、6時半、滝行の支度をし、院主様のご指導のもと滝行をしましたが、脳天を打つ水のつめたさが何とも気持ちがよく、身が引き締まり、すっきりしました。
小豆粥の朝食をいただいて、朝の勤行をし、天武天皇がお建てになり、修験者の修業として現代まで存続している[桜本坊]の成り立ちのお話を伺い歴史の重さをかんじたのでした。その後院主様直々のご案内で奥千本へと歩禅に向かいました。急な山の斜面を車でのぼりつめると、義経が隠れた場所と言う所に着き、そこから一歩一歩確かめながら西行庵へと行きました。西行が武士をやめ三年の間暮らしたと言う庵は自然木を柱に土壁の本当に小さなもので、近くの清水が山からおちていました。みんなで飲んでみました。歩禅のあいだ、吉野がみわたせる箇所が何カ所かあり、桜の時期を想像するだけでも素晴らしい光景でしたが、秋にはもみじで赤くそまるそうです。眼下の吉野は皐月の緑で、山々の曲線が重なり、吹いてくる山風は『さわやか』そのものでした。
さわやかな2泊3日の今回の体験はとても貴重な時間を共にシェアーしたというかんじでおわりました。日常の忙しさのなか、こんな時間をすごして、リフレッシュしてみることは、
必要なことだと思いました。   オオニシ恭子

IMG_6004 IMG_6005 IMG_6006

IMG_6008 IMG_6009 IMG_6010