食べものにはさまざまな薬効があり、健康のために理(ことわり)を持って調理された食事は薬膳と言えるのではないでしょうか。
やまと薬膳では「薬」を「艸(くさ)で楽(らく)になる」「艸を楽しむ」と解釈し、お料理、お手当、化粧、染色など生活の中でさまざまな草(野菜、野の草、ハーブなど)と触れ合うことで体を癒やし、暮らしを彩る楽しみとしていろいろに活用しています。
「艸で楽になる 艸を楽しむ」そのためには草のこと、自分の身体のことをよく知らなければなりません。薬膳の学びにより、生きることの基本を得て、自分を、そして家族や仲間を助けることができるならば素晴らしいことでしょう。
今日、めざましい産業発展の結果、環境破壊がすすみ大気・土壌・海の汚染による食べものの汚染は深刻な問題です。また、生活習慣を変え、生活様式も食事内容も先進国とされる欧米型のスタイルにとって変わっていったことは今日に至る様々な問題に繋がるのではないでしょうか。
しかし今や生活の中で、昔の伝統や暮らしに戻ろうといっても、現実的にはもはや不可能です。今の私たちには、伝統から学び、この時代にいかに適応していけるかのバランスをとっていく賢明さを身につけることが必要です。
東西の異文化は互いに刺激しあい、影響しあい、融合により新たなものを生み出してきました。「やまと薬膳」で今を生きるあなたの新しいライフスタイルを見つけてみませんか。